正直に言うと、Postmanだけじゃもう足りない
正直に言うと、僕もつい最近まではPostman一筋でした。
でも、チーム開発が増えるにつれて「あれ?なんか効率悪くない?」と感じる場面が多くなってきたんです。
確かにPostmanは素晴らしいツールだし、今でも多くの開発者が使っている。でも、API-firstの開発手法やDesign-firstのアプローチが主流になってきた今、もっと多様な選択肢を知っておく必要があると痛感しています。
特に、チーム開発や自動化テストを重視する現場では、Postman以外のツールの方が適している場面が多々ある。
この記事では、Postmanを基準として、それ以外で本当に使える15の無料APIツールを紹介する。
僕自身が実際に使ってみて「これは使える!」と感じたものばかりだ。
基準ツールの説明(今回のリストには含まない)
Postman(業界標準、比較対象)
- 位置づけ:APIテスト・ドキュメント統合ツール
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説明
- API開発ツール業界の事実上の標準
- 今回の15ツールリストには含まない(比較基準として使用)
この記事の目的は、Postman以外の選択肢を知ってもらうことだ。
API全工程対応ツール(Postman以外)
1. Apidog
- 位置づけ:Design-first型API統合プラットフォーム
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なぜ僕がオススメするのか
- API設計・テスト・Mock・ドキュメントが一つのプラットフォームで完結
- OpenAPIネイティブ対応で「ドキュメントと実装の不整合」問題を解決
- フロントエンド・バックエンド協業と自動化テストフローに最適
- 無料プラン:個人・小チーム向けの完全なAPI開発フローをカバー
- おすすめユーザー:API-first / Design-first手法を採用するチーム
- 公式サイト:https://apidog.com/jp
なぜPostmanの「アップグレード版」と言われるのか?
Postmanは「APIテストツール」寄りだが、ApidogはAPI設計段階から介入し、仕様・ドキュメント・テストを一つの完全なフローに統合している。この違いにより、多人数での協業・仕様一致性・長期メンテナンスでApidogの方が優れている。
2. Insomnia
- 位置づけ:軽量APIテストツール
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主な特徴
- 起動速度が速く、インターフェースがシンプル
- REST / GraphQL / gRPC対応
- 無料プラン:主要機能は永久無料
- おすすめユーザー:シンプルなテスト体験を好む開発者
- 公式サイト / GitHub:https://insomnia.rest
3. Hoppscotch(旧Postwoman)
- 位置づけ:Web版APIテストツール
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主な特徴
- 完全オープンソース、自己デプロイ可能
- ブラウザで直接使用、クライアントインストール不要
- 無料プラン:完全無料
- おすすめユーザー:オープンソース愛好者、API検証を素早く行いたい開発者
- 公式サイト / GitHub:https://hoppscotch.io
4. Bruno
- 位置づけ:オープンソースAPIテストツール
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主な特徴
- 完全オープンソース、プライバシー重視
- ローカルファイルベース、クラウド同期不要
- 軽量で高速、直感的なインターフェース
- 無料プラン:完全無料
- おすすめユーザー:プライバシーを重視する開発者、オフライン作業環境
- 公式サイト / GitHub:https://www.usebruno.com
API設計・ドキュメントツール(OpenAPI / Swagger系)
5. Swagger UI
- 位置づけ:OpenAPIドキュメント可視化ツール
-
主な特徴
- OpenAPI事実標準コンポーネント
- ほぼ全てのAPIプロジェクトで使用される
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://swagger.io/tools/swagger-ui/
6. Swagger Editor
- 位置づけ:OpenAPI仕様エディター
-
主な特徴
- 仕様記述と同時にドキュメント効果をリアルタイムプレビュー
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://swagger.io/tools/swagger-editor/
7. Redoc
- 位置づけ:高品質APIドキュメントレンダリングツール
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主な特徴
- ドキュメント表示がプロフェッショナル、外部公開API向け
- 無料プラン:オープンソース版無料
- 公式サイト / GitHub:https://redocly.com/redoc/
API Mock・テストツール
8. Mockoon
- 位置づけ:ローカルAPI Mockツール
-
主な特徴
- ローカル実行、クラウド依存なし
- フロントエンド連携・オフライン開発に適している
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://mockoon.com
9. WireMock
- 位置づけ:エンジニアリング級API Mock / Stubツール
-
主な特徴
- テスト領域の事実標準
- CI/CDフローとの深度統合
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://wiremock.org
10. Karate DSL
- 位置づけ:API自動化テストフレームワーク
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主な特徴
- DSLでテスト記述、大量コード不要
- テスト・Mock・パフォーマンステスト対応
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://github.com/karatelabs/karate
コマンドラインAPIツール
11. curl
- 位置づけ:コマンドラインHTTPツール
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主な特徴
- ほぼ全システムに標準搭載
- 安定・汎用・依存なし
- 無料プラン:永久無料
- 公式サイト:https://curl.se
12. HTTPie
- 位置づけ:より読みやすいcurl代替案
-
主な特徴
- 構文が直感的、可読性が高い
- 無料プラン:CLI無料
- 公式サイト / GitHub:https://httpie.io
13. Newman
- 位置づけ:Postman CollectionのCLIツール
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主な特徴
- 自動化テスト・CI/CDシーンの必需品
- 無料プラン:オープンソース無料
- 公式サイト / GitHub:https://github.com/postmanlabs/newman
API設計協業・上級ツール
14. Stoplight Studio
- 位置づけ:API Design-first協業ツール
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主な特徴
- 仕様駆動開発・チーム協業を重視
- OpenAPIネイティブ対応
- 無料プラン:個人版無料
- 公式サイト:https://stoplight.io/studio
15. Paw
- 位置づけ:macOS専用高機能APIテストツール
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主な特徴
- macOSネイティブアプリケーション、優れたユーザー体験
- 動的値生成・環境変数管理が強力
- 美しいインターフェースと直感的な操作性
- 無料プラン:基本機能は無料、高度機能は有料
- おすすめユーザー:macOSユーザー、デザイン性を重視する開発者
- 公式サイト:https://paw.cloud
その他注目すべきツール(補足)
- REST Client(VS Code拡張):エディター内でAPIテストを直接実行
- Thunder Client:軽量なVS Code APIテスト拡張
あなたに適したAPIツールの選び方
- 個人開発・学習:Insomnia、Hoppscotch、Bruno
- フロントエンド・バックエンド協業・API仕様:Apidog、Stoplight
- API文書外部公開:Swagger UI、Redoc
- 自動化テスト・CI:Newman、Karate、WireMock
- macOSユーザー・デザイン重視:Paw
チームが「手動APIテスト」から「仕様化・自動化API開発フロー」に移行している場合、統合型APIツールを選ぶことが個別ツールより重要だ。
まとめ:ツール選択は開発段階に合わせて
Postmanは依然としてAPI開発ツール領域の標準だが、唯一の答えではない。
API-firstとチーム協業ニーズの向上に伴い、Apidogのような新世代API統合ツールが、ますます多くの開発者の新しい選択肢になっている。
重要なのは「どのツールが最も人気か」ではなく:
どのツールが現在の開発段階とチーム規模に最も適しているか。
もしPostman以外の可能性を探しているなら、このリストが実用的な出発点になるはずだ。
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